Nano Banana プロンプトガイド

画像生成や画像編集のためのプロンプト作成実践ガイド。再利用可能なテンプレートと実例付き。

このガイドでできること

プロンプトは構造化された指示書(ブリーフ)だと考えてください。中心となる被写体から始め、重要な詳細を加え、制約を使って出力を絞り込みます。このアプローチにより一貫性が向上し、「惜しいけど何かが違う」という結果を減らすことができます。

1) 画像生成プロンプト(ゼロから作成)

生成したいものを要素に分解し、重要度の高い順にリストアップしてください。最初の方にある詳細ほど、最終結果に強い影響を与えます。

  • 被写体 (Subject): 誰/何か(数、年齢、素材、形状など)
  • 動作と関係性: 何をしているか、他者やオブジェクトとどう関わっているか
  • 設定 (Setting): 場所、時間、天気、環境(屋内/屋外、都会/自然など)
  • スタイルと媒体: 写真/イラスト/3D/水彩/ドット絵、リアリズムのレベル、アートディレクション
  • 構図とカメラ: クローズアップ/ミディアム/ワイドショット、アングル、レンズ(例:35mm)、被写界深度、被写体の配置
  • 照明と色: ソフト/ハードライト、逆光、ネオン、暖色/寒色のコントラスト、カラーグレーディングなど
  • 品質と詳細: シャープネス、質感、きれいな背景(ミニマルかつ具体的に保つ)
  • 制約(オプション): 欲しくないもの(例:テキストなし/透かしなし/余分な手足なし/激しいブレなし)
再利用可能なテンプレート
被写体 + 動作/関係性 + 設定(場所/時間/天気) + スタイル/媒体 + 構図/カメラ + 照明/色 + 重要な詳細 + 制約(避けるべきこと)
例1:リアルな写真
雨の降る都会の通りに立つ、薄手のトレンチコートを着た女性。濡れた路面の反射、遠くで柔らかくぼやけたネオンサイン。リアルな写真、35mmレンズ、ミディアムショット、浅い被写界深度、夜、寒色系のカラーパレット、詳細な肌の質感、きれいなフレーム。テキストなし、透かしなし、余分な人物なし。
例1:リアルな写真 image
例2:明確なスタイルのイラスト
水泳用ゴーグルをつけたオレンジ色の猫が、泡と小魚の入った透明な水槽の横で片足を上げている。きれいな日本のフラットイラスト、新鮮なカラーパレット、一貫した線の太さ、十分な余白(ネガティブスペース)、中央配置の構図、高いコントラストだがきつくない。写実的ではない。テキストなし。
例2:明確なスタイルのイラスト image
例3:構図と視覚的焦点
雪山の麓にある木造のキャビン。前景には湯気の立つコーヒーカップ、背景にはぼやけた松の木と朝霧。シネマティックな外観、明確な焦点を持つワイドな構図、黄金色の日の出の逆光、空気遠近法、わずかなフィルムグレイン。穏やかな雰囲気。彩度は高すぎない。漫画ではない。
例3:構図と視覚的焦点 image

2) 画像編集プロンプト(既存の画像に基づく)

編集の場合、何を変更せずに残し、何を変更すべきかを明確にしてください。正式な変更依頼書のように書くほど、結果は安定します。

推奨構造
維持(変更しない) + 変更(修正内容) + 方法(スタイル/強度/方向) + 制約(副作用を避ける)
  • 要素の置換 / 追加 / 削除: 位置、サイズ、素材を説明し、元の照明やパース(遠近感)に合わせるよう指示する
  • 背景 / シーンの変更: 固定するもの(顔、ポーズ、服装、構図)を指定し、その後新しい環境を説明する
  • スタイル化: ターゲットとするスタイルを指定し、崩してはいけないもの(構造、比率、テキストなど)を制限する
  • レタッチと補正: 自然さを保つ、過度なシャープ化を避ける、実際の質感を維持する
例1:背景を変更し、被写体を維持
人物の顔の特徴、髪型、ポーズ、服装は変更せず、元の構図と光の方向を維持する。背景を夕暮れの海辺の遊歩道に置き換える。暖かい夕日の色調、わずかな逆光、遠くの海面の柔らかい反射。表情は変えない。テキストや透かしなし。
入力
例1:背景を変更し、被写体を維持 input
出力
例1:背景を変更し、被写体を維持 output
例2:オブジェクトを追加し、照明を合わせる
テーブルの右側に小さなデスクランプを追加:金属製のボディ、マットホワイトのランプシェード、柔らかく暖かい光。元のパースと被写界深度を維持する。ランプの影の方向を既存の光源と一致させる。メインの被写体を遮らない。全体の色調を変えない。
入力
例2:オブジェクトを追加し、照明を合わせる input
出力
例2:オブジェクトを追加し、照明を合わせる output
例3:構造を維持しつつスタイル化
人物とシーンのレイアウトは変更しない。画像を水彩画風イラストに変換:柔らかいにじんだエッジ、紙の質感、優しい色の広がり。色はより明るくするが、彩度を上げすぎない。新しい要素を追加しない。テキストなし。
入力
例3:構造を維持しつつスタイル化 input
出力
例3:構造を維持しつつスタイル化 output

3) ベストプラクティス(より高い制御と一貫性)

  • 短く始め、繰り返す: 一文で方向性を定めてから詳細を追加する。変更は一度に1つか2つにする。
  • 曖昧ではなく具体的に: 「より良い」「より高級感のある」ではなく、「リアルな写真、ソフトライト、浅い被写界深度、暖色と寒色のコントラスト」と指定する。
  • 重要な詳細を最初に: 被写体、動作、設定、スタイルは、副次的な詳細よりも前に記述する。
  • 矛盾を避ける: 例:同じプロンプト内で「ミニマルな白い背景」と「密度の高い複雑な背景のディテール」を混在させない。
  • 制約を使って結果を絞り込む: 特に「テキストなし」「透かしなし」「余分な人物なし」「変形した手なし」「激しいブレなし」。
  • 一貫性のために固定の記述を再利用する: シンプルなキャラクターカード(外見、服装、特徴的なアクセサリー、カラーパレット)を作成する。
  • 編集の場合:維持が先、変更は後: 特にポートレートの場合(顔、表情、髪、肌のトーン、年齢)。
  • 結果が逸れたら、言葉を単純化する: 長い文章をカンマで区切った短い節(フレーズ)に分割する。
クイックテンプレート
生成
被写体 (数/特徴) + 動作 + 設定 (場所/時間/天気) + スタイル/媒体 + 構図/カメラ + 照明/色 + 重要な詳細 + 制約
編集
維持 (変更しない) + 変更 (修正内容) + 場所/強度 + スタイル + 照明の一貫性 + 制約 (副作用を避ける)